最近書店で気づいたこと。あの「ハルチカシリーズ」の帯に「アニメ化」の文字が!
って、調べたら6月5日の発表だったんですね…。知らなんだ。
アニメのタイトルはずばり「ハルチカ」で、正式名称は『ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜』。
こちらのシリーズ、角川の文庫版「退出ゲーム」を皮切りに、夫婦で愛読しています。下は公開されたハルチカの第一弾PVです。
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「ハルチカ」とは?
「ハルチカ」とは、2008年発売の単行本「退出ゲーム」を皮切りに、2015年現在計4作が発表されている、初野晴氏による学園ミステリー。
吹奏楽部に所属する高校生の穂村千夏(チカ)と上条晴太(ハルタ)が、恋に吹奏楽に、そして数々の難事件(?)に挑む、「笑って泣ける青春ミステリ」です。
物語はチカの一人称。元気が取り柄でフルート初心者の彼女がワトソン、彼女の幼なじみで頭脳明晰・ホルン奏者のハルタがホームズ、といった役回り。
吹奏楽の甲子園「普門館」を目指して、熱く吹奏楽に励む彼らが、基本コミカルに、時にシリアスに謎を解決する様に引き込まれます。
まずは「退出ゲーム」から
本作は第一弾「退出ゲーム」以降、「初恋ソムリエ」「空想オルガン」「千年ジュリエット」の4作が既発売。2015年夏に新作「惑星カロン」も発売されています。
「退出ゲーム」は、「結晶泥棒」「クロスキューブ」「退出ゲーム」「エレファンツ・ブレス」の4作を収録。
タイトルからしてユニークな表題作「退出ゲーム」は、ハルチカが演劇部所属のサックス奏者を賭けて、演劇部と即興劇で対決する、というお話。
状況設定と破綻することなく、いかに舞台から「退出」するか?が見もの。ハルタの頭脳が光ります。
他、「色見本の存在しない謎の色」にまつわる「エレファンツ・ブレス」も、おもしろさ+トリビアの詰まった珠玉の一作です。
老若男女楽しめる学園ミステリー
以上、小説ハルチカシリーズのお話でした。
このシリーズ、軽妙なセリフ回しが絶妙で、笑いのあふれるコミカルなミステリー。
そんな中に部活動の熱さや仲間たちとの友情が描かれていて、現役の高校生はじめ、かつて学生だった方であれば、だれでも楽しめるオススメの小説です。
そしてアニメ化。公式サイトのキャラクターを見ましたが、今風だなぁ(^^)。
このシリーズは「千年ジュリエット」より表紙イラストがリニューアルされています(本エントリのトップ画像参照)。
文庫初期より読んでいる読者としては丹地陽子さんのイラストが馴染み深いのですが、アニメ本編もどのように描かれるのか、なかなか興味深いところ。来年を楽しみに待ちたいと思います。
ちなみに現在刊行されている文庫版表紙のイラストはこちら。イラストは山中ヒコさん。「真夜中のパン屋さん」シリーズも手がけられている方ですね。
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