ミステリー作家・島田荘司氏の代表作の一つ、「御手洗潔」シリーズがフジテレビでドラマ化されました。
土曜プレミアム『天才探偵ミタライ~難解事件ファイル「傘を折る女」~』
私は小説第一作「占星術殺人事件」以来のファンなので、今回の映像化は嬉しいかぎり。
この「御手洗潔」シリーズというのは占星術師にして探偵、そして極めつけの変わり者である「御手洗潔(みたらいきよし)」と、その助手である作家・石岡くんの活躍する推理小説。登場人物の立ち位置としては「シャーロック・ホームズ」形式ですね。シリーズを読み始めたのはかれこれ20年以上前ですが、ホームズが好きだったので一気にファンになってしまいました。
今回のドラマでは「御手洗潔」を玉木宏さんが演じられるとのこと。なるほど!イメージピッタリです。私の中の「御手洗潔」のビジュアルは島田荘司さんそのものなんですけどね。
テレビドラマの関係からでしょうか、最近書店で見かけたミタライシリーズは、表紙のビジュアルが何やら違いますね。若年層を意識しているのでしょうか。
「新潮文庫nex」というレーベルだから?
既刊本を確認すると
今Wikipediaでシリーズの単行本を確認してみたら、スピンオフも含めて結構出ていますね。
- 占星術殺人事件
- 斜め屋敷の犯罪
- 御手洗潔の挨拶
- 異邦の騎士
- 御手洗潔のダンス
- 暗闇坂の人喰いの木
- 水晶のピラミッド
- 眩暈
- アトポス
- 龍臥亭事件
- 御手洗潔のメロディ
- Pの密室
- 最後のディナー
- ハリウッド・サーティフィケイト
- ロシア幽霊軍艦事件
- 魔神の遊戯
- セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴
- 上高地の切り裂きジャック
- ネジ式ザゼツキー
- 龍臥亭幻想
- 摩天楼の怪人
- 溺れる人魚
- UFO大通り
- 犬坊里美の冒険
- 最後の一球
- リベルタスの寓話
- 進々堂世界一周 追憶のカシュガル
- 星籠の海 The Clockwork Current
太字は私が既読のものです。最近の本はなかなか追えていないな…。今回ドラマ化された「傘を折る女」は「UFO大通り」に収録されているそうで、またチェックしてみよう。
シリーズでおすすめの本
個人的なオススメとしては「占星術殺人事件」「御手洗潔の挨拶」「暗闇坂の人喰いの木」でしょうか。
劇中で津山事件を描いた「龍臥亭事件」も独特の雰囲気があって良いですね。「御手洗潔の挨拶」は短編集で、「数字錠」「疾走する死者」「紫電改研究保存会」「ギリシャの犬」を収録しています。「数字錠」は短編でありながら御手洗潔の魅力が詰まった、ちょっと人情味のある話で好きなんですよね…。
この「御手洗潔」シリーズ、中期以降の長編は劇中劇のボリュームが結構あって、多少の好き嫌いはあるやもしれません。ただ先に挙げた「占星術殺人事件」は今や推理小説の古典とも言っていいぐらいの小説。ミステリー好きで未見の方は、一度手に取ってみられてはいかがでしょうか。とか書いてるとまた何か読みたくなってきた。「溺れる人魚」が短編で読みやすそうだから攻めてみようか。
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