日常で名付け、つまりネーミングに困ることが時々あります。
特に多いのはWebサービスを始める時。ブログ名を付けたり、ニックネームを付けたりする段になって、いい名称が浮かびません。
さあ、これから新しいことを始めよう!という時にネーミングでつまずいて、気が削がれてしまうことしきり。
そんな時のために…というわけではありませんが、前からネーミングに関して興味があったので、学研の「ネーミング辞典 第3版」を買ってみました。
こちらです。「ことばを旅する学研の辞典 名づけに使える8か国語2万9000語収録」ということです。税込1,728円。
同じく学研から出ている「クリエーターのためのネーミング辞典」とどちらにしようかな、と迷ったのですが、より汎用的な(と思われる)「ネーミング辞典」の方を購入しました。
「ネーミング辞典」のサイズは、成人男性の手から少しはみ出すぐらい。ただし728ページもあるので、分厚いです。
「ネーミング辞典」の構成
この学研「ネーミング辞典」は、一つのワードについて、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ラテン語、ギリシャ語、ロシア語の、計8ヶ国語表記を掲載しています。
巻末付録の「もっとよい名前にするネーミングマニュアル」「商標登録について」「索引」をのぞき、ほぼほぼ写真のような形式。
- PART1 人、からだ、人生
- PART2 人の声質、思考、存在
- PART3 日常生活、家庭
- PART4 社会、職業、政治経済
- PART5 スポーツ、旅行、趣味
- PART6 動物、植物
- PART7 時間、空間、図形
- PART8 自然、天体、四季
- PART9 言語、文化、芸術
の9パートにわかれ、その中でさらに「放送」「天体」「デザート、菓子」「学問分野1」のような小項目に分かれます。
例えばこんな感じ
例えば、新しい日記ブログのタイトルを決めたい。
そんな時にネーミング辞典をパラパラめくると…P188「庭、園芸」より「庭」という単語が目にとまりました。
そうだ、タイトルを「○○(名前)の庭」にしよう。
…ありがち?まぁそこは例ということで、目をつぶってください。
ただ普通に「~の庭」だと、ちょっとインパクトがない。
ということでネーミング辞典の記載内容を見ると、
- 英:ヤード(※ガーデンは「庭園・花園」)
- 仏:ジャルダン
- 独:ガルテン
- 伊:ジャルディーノ
- 西:ハルディン
- 羅:ホルティー
- 希:アウレー
- 露:サート
のように、各国語の表記を知ることができます(※ここでは割愛していますが、アルファベット表記も掲載されています)。「羅」はラテン語、「希」はギリシャ語です。
この中だと、フランス語・ドイツ語・イタリア語あたりが、シャレオツな感じですかね。
「ジャルダン」「ガルテン」「ジャルディーノ」なんて使うとオリジナリティが出て、かつ博学な雰囲気も醸し出せる、かも。
そのほかの例としては、
P361の「幽霊」:
「英:ゴースト」「仏:ファントーム」「独:ゲシュペンスト」「伊:ファンタズマ」「西:ファンタスマ」「羅:レムレース」「希:プネヴマ」「露:プリヴェヂェーニイ」
P560「小説」:
「英:ノヴェル」「仏:ロマン」「独:ロマーン」「伊:ロマンゾ」「西:ノベーラ」「羅:ファーブラ・ローマーネンシス」「希:ミシストリマ」「露:ラマーン」
P333「(トランプの)キング」:
「英:キング」「仏:ロワ」「独:ケーニヒ」「伊:レ」「西:レイ」「羅:レクス」「希:リガス」「露:カローリ」
のように、タイトルやニックネーム、キャラクターのネーミング・アイデアに役立ちそうな単語が、多数収録されています。
「幽霊」を「レムレース」、「小説」を「ミシストリマ」、「キング」を「ロワ」「レクス」「リガス」なんて言っちゃうと、やだ、ちょっとカッコイイ…!
まとめ
以上、学研の「ネーミング辞典 第3版」を買ったお話でした。
どうやって名前を付けるか?というHowto本ではなく、ひたすらワードを掲載することで発想の手助けをする、といったタイプの書籍です。
商品・会社名などのビジネス用途や、小説・ゲームの固有名詞を付ける時に、インスピレーションがわきそうです。
ネーミング以外にも、普段目にするキャラクターやタイトルをはじめ、よく行くお店、特に美容院や洋菓子店など、オシャレな店名の元ネタなんかもわかったり。
時折パラパラめくると新しい発見があり、脳に刺激があって楽しいですよ。
ちなみに「脳」はフランス語で「セルヴォー」、ドイツ語で「ゲヒルン」です。。
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