タイトルだけでワクワクする海外SF小説が多すぎる

最近、電子書籍サイトを眺めていると、「おっ、これおもしろそう!」というタイトルの海外SF小説が良く目に入ります。

タイトルに惹かれてあらすじをチェックしてみると、読みたくなってウズウズ。しかしなかなか読んでいる時間も無く。というわけで気になった海外SF小説をメモがてらまとめて紹介しておきます。

なお各SF小説のあらすじはAmazonの書籍紹介ページより引用しております。

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気になる海外SF小説リスト

無限の書

中東の専制国家でハッカーとして生きる青年アリフは、大砂嵐が吹き荒れる日、政府の検閲官〈ハンド〉にハッキングされて追われる身となる。同時期に別れを告げられた恋人から託された、謎の古写本――存在するはずのないその本には、人間が知るべきではない知識が隠されているという。政府の手を逃れつつアリフは異界に足を踏み入れ、世界を一変させる本の秘密に近づいてゆく……世界幻想文学大賞受賞の傑作SFファンタジイ!

G・ウィロー・ウィルソンの「無限の書」。まさにタイトルからして惹かれる小説。主人公が中東のハッカー青年という設定ももちろん、「人間が知るはずのない知識が隠されている本」の存在がSF心を刺激します。原題「Alif the Unseen」。

時間のないホテル

ホテル“ウェイ・イン”は快適だ。広大な空間と最新の設備をもち、完璧なサービスを提供する。ビジネスマンのぼくは、大規模見本市でやや後ろめたい仕事をこなしながら、客室と会場を行き来する充実した三日間を過ごすはずだった。赤毛の女から、このホテルにまつわる奇妙な秘密を囁かれるまでは…。本邦初紹介の鬼才が、巨大建築物に潜む“魔”をかつてない筆致で描き上げた最新作。

ウィル・ワイルズの「時間のないホテル」。最初、めっちゃ忙しいホテルなんかなぁ、と思ったんですが多分違う。巨大建築物に潜む奇妙な秘密。うん、間違いなくワクワクする!原題「THE WAY INN」。

ハリー・オーガスト、15回目の人生

1919年に生まれたハリー・オーガストは、死んでも誕生時と同じ状況で、記憶を残したまま生まれ変わる体質を持っていた。彼は3回目の人生でその体質を受け入れ、11回目の人生で自分が世界の終わりをとめなければいけないことを知る。終焉の原因は、同じ体質を持つ科学者ヴィンセント・ランキス。彼はある野望を持って、記憶の蓄積を利用し、科学技術の進化を加速させていた。激動の20世紀、時を超えた対決の行方は?

これもタイトルがウマイですね。クレア・ノースの「ハリー・オーガスト、15回目の​人生」。ループものということがひと目でわかり、かつ回数があって気にならないわけがない。しかもあらすじでは「世界の終わりととめなければならない」とある。これはぜひとも読みたい一冊。原題「THE FIRST FIFTEEN LIVES OF HARRY AUGUST」

母の記憶に

不治の病を宣告された母は、誰より愛するひとり娘を見守り続けるためにある選択をする。それはとてつもなく残酷で、愛に満ちた決断だった…母と娘のかけがえのない絆を描いた表題作、帝国陸軍の命で恐るべき巨大熊を捕らえるため機械馬を駆り、満州に赴いた探検隊が目にしたこの世ならざる悪夢を描いた「烏蘇里羆」、脳卒中に倒れ、入院した母を、遠隔存在装置を使用して異国から介護する息子の悲しみと諦念を描く「存在」など、今アメリカSF界でもっとも注目される作家が贈る、優しくも深い苦みをのこす物語16篇を収録した、待望の日本オリジナル第二短篇集。

ケン・リュウの短編集「母の記憶に」。ちょっとSFなのかどうか不明なのですが、「新☆ハヤカワ・SF・シリーズ」なので。「烏蘇里羆」は「ウスリーひぐま」と読みます。「この世ならざる悪夢」って気になるわ…。短編「母の記憶に」の原題は「Memories of My Mother」。

迷宮の天使

“自分”という意識や自由意志が幻想でしかないことが証明された近未来。神経科学者ライダが十年前に開発に携わった新薬「ヌミナス」―ニューロンを再成長させ、脳を物理的に再編するこの薬は、摂取者にとっての自我と現実を決定的に書き換える。葬ったはずのその薬がなぜか、再び流通しはじめているという…。最先端の知見を駆使して精神と心の謎に迫る、新世代の脳科学SF。

ダリル・グレゴリイの「迷宮の天使」。「”自分”という意識や自由意志が幻想でないことが証明された近未来」という舞台設定が魅力的。「自分の考えって、果たして本当に『自分の考え』なのか?」なんて疑問を持っちゃう人(私です)ならどっぷり浸れそう。原題「AFTERPARTY」。

スキャナーに生きがいはない

1950年、あるSF雑誌に無名の新人の短篇が掲載された。異様な設定、説明なしに使われる用語、なかば機械の体の登場人物が繰り広げる凄まじい物語…この「スキャナーに生きがいはない」以来、“人類補完機構”と名づけられた未来史に属する奇妙で美しく、グロテスクで可憐な物語群は、熱狂的な読者を獲得する。本書はシリーズ全中短篇を初訳・新訳を交え全3巻でお贈りする第1巻。20世紀から130世紀までの名品15篇を収録。

コードウェイナー・スミスの「スキャナーに生きがいはない」。サブタイトルとして「人類補完機構全短篇1」とあり、全3巻のうちの1巻とのこと。初心者にはちょっと取っ付きにくそうな内容ですが、20世紀から130世紀までを描いた世界観、読んでみたい。何よりタイトルが秀逸ですね。短編「スキャナーに生きがいはない」の原題は「Scanners Live in Vain」。

アルファ・ラルファ大通り

古代の言語・文化・災厄が復活した地球を舞台に、遥か雲へとつづく廃道“アルファ・ラルファ大通り”を歩く恋人たちを描いた静謐なる表題作、下級民の革命を率いた犬娘ド・ジョーンの哀しくも美しい物語「クラウン・タウンの死婦人」、下級民の猫娘ク・メルの悲恋を描く「帰らぬク・メルのバラッド」ほか、“人類補完機構”未来史中、最大のイベントである“人間の再発見”期の珠玉の7中短篇を収録する短篇全集・第二弾。

そしてこちらが同じくコードウェイナー・スミスの「アルファ・ラルファ大通り」。「◯◯通り」ってなんか雰囲気あっていいんですが、「はるか雲へと続く廃道」というのが気をひきます。短編「アルファ・ラルファ大通り」の原題は「Alpha Ralpha Boulevard」。

第六ポンプ

化学物質の摂取過剰のために、出生率の低下と痴呆化が進化したニューヨーク。下水ポンプ施設の職員の視点から、あり得べき近未来社会を鮮やかに描いたローカス賞受賞の表題作、石油資源が枯渇して穀物と筋肉がエネルギー源となっている、『ねじまき少女』と同設定のアメリカを描きだすスタージョン賞受賞作「カロリーマン」ほか、全10篇を収録。数多の賞に輝いた『ねじまき少女』でSF界の寵児となった著者の第一短篇集。

パオロ・バチガルピの「第6ポンプ」。これまた思わせぶりなタイトル。第6のポンプってなんだ!と気になってしまいます。全10編収録の短編集。短編「第6ポンプ」の原題は「Pump Six」。

エコープラクシア 反響動作

太陽系外縁で宇宙船“テーセウス”が異星知性体と接触してから7年。消息を絶ったはずの同船から届いた謎の通信を巡り、地球では集合精神を構築するカルト教団、軍用ゾンビを従えた人類の亜種・吸血鬼ら、超越知性たちが動きだす。星雲賞など全世界7冠制覇『ブラインドサイト』の続編にして、自由意志と神の本質に迫る現代の『ソラリス』というべき究極のハードSF。

ピーター・ワッツの「エコープラクシア 反響動作」。「エコープラクシア」も気になりますが、「反響動作」というわかったようなわからないような四字熟語。こういうのに弱い。「ブラインドサイト」という小説の続編だそうです。原題は「ECHOPRAXIA」。

死の鳥

25万年の眠りののち、病み衰えた惑星“地球”によみがえった男の数奇な運命を描き、ヒューゴー賞/ローカス賞に輝いた表題作「死の鳥」、コンピュータ内部に閉じこめられた男女の驚異の物語―「おれには口がない、それでもおれは叫ぶ」、初期の代表作「「悔い改めよ、ハーレクィン!」とチクタクマンはいった」など、半世紀にわたり、アメリカSF界に君臨するレジェンドの、代表作10篇を収録した日本オリジナル傑作選。

ハーラン・エリスンの「死の鳥」。25万年の眠りののちよみがえった男、とかコンピュータ内部に閉じ込められた男女、という設定がおもしろい。しかし「コンピュータ内部」って何だ…?短編「死の鳥」の原題は「The Deathbird」。

ヒトラーの描いた薔薇

無数の凶兆が世界に顕現し、地獄の扉が開いた。切り裂きジャックやカリギュラら希代の殺人者たちが脱走を始めた時、ただ一人アドルフ・ヒトラーは…表題作「ヒトラーの描いた薔薇」をはじめ、地下に広がる神話的迷宮世界を描いた傑作「クロウトウン」ほか、初期作品から本邦初訳のローカス賞受賞作「睡眠時の夢の効用」まで、アメリカSF界のレジェンドが華麗な技巧を駆使して放つ全13篇を収録した日本オリジナル短篇集。

同じくハーラン・エリスンの「ヒトラーの描いた薔薇」。こちらも短編集。無数の凶兆が世界にあらわれ、地獄の扉が開くいた時、ヒトラーはただ一人…。気になる!短編「ヒトラーの描いた薔薇」の原題はおそらく「Hitler Painted Roses」。

巨神計画

アメリカの片田舎で少女ローズが発見した、イリジウム合金製の巨大な“手”と、謎の記号群が刻まれたパネル。それらは明らかに人類の遺物ではなかった。長じて物理学者となったローズの分析の結果、その手は6000年前に地球を訪れた何者かが残した、体高60メートル超の人型巨大ロボットの一部分であると判明。そして、謎の人物“インタビュアー”の指揮のもと、地球全土に散らばっているはずのすべてのパーツの回収・調査という、空前の極秘作戦がはじまった。原稿段階で刊行よりも早く即映画化が決定した、巨大ロボット・プロジェクトSF開幕!

シルヴァン・ヌーヴェルの「巨神計画」。ロボットアニメを楽しめる土壌のある日本ならその親和性の高さは言うまでもなし。「巨神」という単語に反応してしまいます。原題は「SLEEPING GIANTS」。

さようなら、ロビンソン・クルー​ソー

時は夏。そしてピリは二度目の幼年期を迎えていた――冥王星での長い夏休みと少年期からの再卒業を鮮やかに描く表題作など、6編を収録。謎の超越知性により地球を追放された人類が、水星から冥王星にいたる太陽系各地の〈八世界〉で新たな文明を築いた未来を舞台に、性別変更や身体改変、記憶の保存や移植すら自由な世界で生きる人々を軽やかに描く。天才作家ヴァーリイの代表作〈八世界〉シリーズ全短編集、待望の第2弾。

ジョン・ヴァーリイの「さようなら、ロビンソン・クルー​ソー」。短編集です。〈八世界〉というシリーズの第2弾。ロビンソン・クルーソーと言えば「漂流」が思い浮かびますが、どんな物語なんでしょうか。「二度目の幼年期」なんてワードも刺激的。第一弾は「汝、コンピューターの夢」です。「八世界」の原題は「EIGHT WORLDS COLLECTION」。「さようなら~」は不明。

ディファレンス・エンジン

時は産業革命、英国の数学家チャールズ・バベッジによって発明された「差分機関」の完成で、蒸気機関が著しく発達した1855年のロンドン。蒸気が支配する異形の世界で、革命家の娘シビル・ジェラードは謎の紳士との出会いをきっかけに遥かな冒険を夢想し、古生物学者エドワード・マロリーは暴漢に絡まれる女性エイダ・バイロンを救い、国際的陰謀へと巻き込まれる!サイバーパンクの中心的な作家2人が紡ぐ記念碑的名作。

ウィリアム・ギブスン、ブルース・スターリングの「ディファレンス・エンジン」。舞台は1855年、蒸気機関が発達した「もしも」の世界を描いたSF。過去を描いたSFもおもしろそうですね。原題「The Difference Engine」。

紙の動物園

ぼくの母さんは中国人だった。母さんがクリスマス・ギフトの包装紙をつかって作ってくれる折り紙の虎や水牛は、みな命を吹きこまれて生き生きと動いていた…。ヒューゴー賞/ネビュラ賞/世界幻想文学大賞という史上初の3冠に輝いた表題作ほか、地球へと小惑星が迫り来る日々を宇宙船の日本人乗組員が穏やかに回顧するヒューゴー賞受賞作「もののあはれ」、中国の片隅の村で出会った妖狐の娘と妖怪退治師のぼくとの触れあいを描く「良い狩りを」など、怜悧な知性と優しい眼差しが交差する全15篇を収録した、テッド・チャンに続く現代アメリカSFの新鋭がおくる日本オリジナル短篇集。

ケン・リュウの「紙の動物園」。上で紹介した「母の記憶に」と同じ作者による、こちらも短編集。タイトル・あらすじから推察するに情緒あふれたSFといった感じでしょうか。短編好きとして読んでみたいSF小説。短編「紙の動物園」の原題は「The Paper Menagerie」。

クロックワーク・ロケット

。わたしたちの世界とは少し違う、別の物理法則に支配された宇宙。奇妙な現象「疾走星」の増加を調べる女性物理学者ヤルダは、彼女たちの惑星が壊滅間近であることを知る。危機回避のための策は、いまのヤルダたちにはない。しかし巨大ロケットを建造して深宇宙に送りだせば、この宇宙の特異性のためロケット内では無限の時間が生みだされる。惑星上での数年のうちに現在よりはるかに科学技術を発展させ、惑星を救えるにちがいない!計画への無理解と批判にさらされながら、ヤルダたちはこの前代未聞の大事業に取りかかるが…。現代最高のSF作家イーガンの宇宙SF三部作、開幕!

「ひとりっ子」で著名なグレッグ・イーガンの「クロックワーク・ロケット」。三部作の第一弾とのこと。壮大なスケールを感じさせるSF小説です。原題「The Clockwork Rocket」。

まとめ

以上、タイトルだけでワクワクする海外SF小説のご紹介でした。比較のために原題も掲載しました。邦題と較べるとちょっと違いが?

本当は読んでから紹介するのが筋なのですが、読了を待っていると多分10年経っても紹介できないので(笑)、メモがてらまとめてみました。

まとめながらあらためて読みたい熱が高まってきたのですが、長編なら「無限の書」「時間のないホテル」「ハリー・オーガスト、15回目の人生 」、短編集なら「母の記憶に」「死の鳥」あたりを手にとってみたい。また読めたら感想を…。

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