青春ミステリー小説ハルチカ第5弾「惑星カロン」感想

青春ミステリー小説ハルチカ第5弾「惑星カロン」感想

吹奏楽部を舞台にした青春ミステリー・ハルチカシリーズの最新作「惑星カロン」の文庫版が2017年1月に発売されました。

ハードカバー発売より約1年半、待望の文庫化ということで早速手に入れて読みました。表紙はオーボエの成島さん、…ですよね?イラストは新装版より引き続き担当の山中ヒコさん。

「ハルチカ」は初野晴氏によるシリーズ小説。清水南高校を舞台に、元体育会系のフルート初心者・穂村千夏(チカ)と、その幼馴染で容姿端麗・頭脳明晰なホルン奏者・上条春太(ハルタ)が主人公。

吹奏楽の甲子園「普門館」を目指す青春吹奏楽ストーリー…かつ毎回起こる「謎」を解くミステリー小説、プラスちょっと複雑な?恋愛要素が絡んだ青春部活動ミステリー恋愛コメディ小説です。2016年にはアニメ化もされました。

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「惑星カロン」のあらすじ

そんなハルチカシリーズもこの「惑星カロン」が第5弾。既刊「退出ゲーム」「初恋ソムリエ」「空想オルガン」「千年ジュリエット」と同様、1話完結の連作短編形式を取っています。描かれる時期は高校二年の文化祭が終わったあと。以下、各話の簡単なあらすじ。

チェリーニの祝宴

レベルアップを図りたいチカは新しいフルートが欲しくてしかたがない。そんな彼女が見つけたとある楽器店のフルートは、いわくつきの「呪いのフルート」だった…?

ヴァルプルギスの夜

旧知の他校吹奏楽部部長から、「音楽暗号」に関わるきな臭い相談を持ちかけられる。一方ハルタは「密室殺○事件」に頭を悩ます。しかし両者は意外なところでつながりを見せて―。

理由(わけ)ありの旧校舎

とある朝、清水南高の旧校舎の鍵が全開になっていた。犯人も意図も不明な「旧校舎全開事件」。ハルタとチカは元生徒会長・日野原から真相解明を依頼される。

惑星カロン

フルート二重奏曲「惑星カロン」。中学三年生のあゆみはネットを通じて作曲者の息子・誠一と知り合う。彼から「調べ事」を頼まれたあゆみは、偶然知り合ったハルチカに相談。一方、吹奏楽部の顧問・草壁先生は何やら怪しげなセミナーに出入りして…。

感想

以上4編を収録した「惑星カロン」。感想は…

おもしろかったです!

毎度月並みな感想で申し訳ありません…。ですが、今作もハルチカシリーズの「青春+ミステリー」の醍醐味を存分に味わうことができました。

「チェリーニの祝宴」はフルートを新調したくてたまらないチカが「呪いのフルート」に出会うお話。部活やってるとありますよね。新しい道具が欲しくなること。わかるわー。そして「呪いの正体」、オカルトの源流を解き明かすハルタ、冴え冴えです。

「ヴァルプルギスの夜」はかつて登場の藤が咲高校吹奏楽部部長・岩崎くんを発端に、山辺コーチ・芹沢さんが事件解決に一役。こういうのがシリーズものの楽しさ。

「理由ありの旧校舎」で旧校舎が全開になっている謎、序盤でわかっちゃった!へへっ!とか思ってたら、さらなる展開が。演劇部・名超、地学研究会・麻生、元生徒会長・日野原が再登場。吹奏楽部以外のユニークなキャラクターもハルチカの魅力のひとつ。

そして「惑星カロン」。そこまでの三編が少しずつ関わりをもつ集大成的な一編。この構成にはびっくりしました。なるほど、そういう風につながってたのか…。そしてハルチカの恩師・草壁先生にまつわる謎の片鱗も少しだけ。悲しくて、寂しくて、でも未来につながる、そんな冬のはじまり。

という4編。ユーモアを交えたテンポの良い文章であっという間に読了。楽しい時間は一瞬ですぎるもんだなぁ…。ハルチカの充実した高校生活のように。(今いいこと言った)

まとめ

というわけで初野晴・ハルチカシリーズ最新作の文庫版「惑星カロン」の感想でした。文庫化を待ってた皆さん、書店へGO!

今巻は普門館への道を描いた吹奏楽パートはやや控えめでしたが、その分、ミステリーパートが充実していて謎解きを充分楽しめました。ハルチカの二年生もあと少し。次巻も期待です。

しかし不思議なもんですね。小説を読みながら脳裏に浮かぶチカとハルタの声・姿は、去年見ていたアニメのまんまでした…。映像化の影響力ってすごいわ。

と、そんなことを考えていたら、どうやら番外編も近日刊行になるようです。

タイトルは「ひとり吹奏楽部 ハルチカ番外篇」。しかも文庫書き下ろし!

〈ハルチカ〉シリーズ番外篇が文庫書き下ろしで登場!
捨て犬をめぐり後藤朱里とカイユが奮闘する「ポチ犯科帳」。芹澤直子と片桐が駄菓子屋でお婆さんの消失に遭遇する「風変わりな再会の集い」。謎のアルバイトをしている名越をマレンが危惧する「巡るピクトグラム」。そして副部長になった成島美代子がかつての吹奏楽部の活動日誌に思いを馳せる「ひとり吹奏楽部」。運命的に集まった、個性豊かな吹奏楽部メンバーたちの知られざる青春と謎を描く、贅沢な番外篇!

(Amazon書籍紹介より)

ハルチカ以外の吹奏楽部メンバーや、清水南高の面々にスポットがあたるようですね。これは楽しみすぐる…!発売日の2月25日が待ち遠しい。

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