冬目景・大石まさる作品他、2016年5月に読んだ漫画・小説まとめ | ネットタイガー

冬目景・大石まさる作品他、2016年5月に読んだ漫画・小説まとめ

5月は先月に較べてやや多めに漫画を読了。相変わらずメジャーどころはほとんどありませんが、毛色の変わった作品を楽しめました。そしていくつか小説も読めたのであわせてご紹介。2016年5月に読んだ漫画と、小説も少し。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

漫画

冬目景「空中庭園の人々 冬目景作品集」

宇宙人・ゾンビ・あやかしなど、ちょっと不思議な冬目景ワールド全6編を収録。気軽に楽しめる作品集…なんですが、最後の「青密花」のみ人の心の深い奥底を描いた、ほか収録作とは少し毛色の違う漫画。少し笑えるコメディ風な作品から、読み手の心にずしりと響く漫画まで、幅広く描けるのがこの作家さんの魅力ですね。古書にまつわる「妖」を描いた「夕闇古書市」が個人的には好み。5月のイチオシ漫画。

大石まさる「ライプニッツ」

「水惑星年代記」の大石まさる作品を初体験。不思議な猫「ライプニッツ」が登場するシリーズ第一作、らしい。バイタリティあふれる女性主人公が木星の衛星「エウロパ」を目指すSF。…だが、絵柄・ノリとも少しクセがあるので読み手を選ぶ漫画かと。自分はもう一つ話に入り込めませんでした。

大石まさる「キラリティ」

上記に続く「ライプニッツ」シリーズの一作。勢いで買ってしまった…。が、こちらはおもしろかった。「ライプニッツ」に較べて絵柄もかなり洗練されて読みやすい。主人公であるベルター(小惑星帯人)の双子兄妹(姉弟?)の活躍、そして舞台のスケールに引きこまれます。前作同様、若干説明不足な感じがなきにしもあらずですが、一度そのSF世界観に入ってしまえば一気読み必至。再読してなお楽しめる。猫のライプニッツは…あいかわらず良くわからん。タイトルの「キラリティ」は双子の名前「キラ」と「ラリティ」から。

戸田誠二「唄う骨」

実際の童話や伝統芸能をモチーフにして、新たに再構成された戸田誠二氏による短編集。基本的なストーリーは童話・寓話っぽいのですが、ところどころ現代の世界観を彷彿とさせる表現・人間模様もあり。そこを許容できるかどうか?で好みが分かれそう。グリム童話などが好きな方ならばご一読してみては。

やまじえびね「アイム・ノット・ヒア やまじえびね作品集」

以前から気になっていた漫画家「やまじえびね」さんの作品集。表題作「アイム・ノット・ヒア」はじめ全5編収録。うーん、感想に困る漫画だ(笑)。スタイリッシュで表情の変化が控えめなキャラクターと、割りと多めのネームで心情を表現する、という作風。短編集なので各作品の背景にはいろいろテーマがあるのであろう。サラッと読んだだけでは良くわからないが、繰り返し読んでそれを想像する、という楽しみ方が良いのかも。また別の作品も読んでみたい。

高港基資「顔をみるな」

「恐之本」というホラー作品集を描いている作家・高港基資さんの短編集。表題作「顔を見るな」はじめ全9編のホラー漫画を収録。都市伝説風の恐怖話や心霊・怪奇現象など、「あなたの知らない世界」っぽい、と言えば伝わるでしょうか(若年層は知らんか…)。新車同然の中古車が安い理由(「安い車」)、霊の見える少女に起きた怪現象(「天井のおばあさん」)など、オーソドックスな「怖い話」が楽しめます。

オガツカヅオ「りんたとさじ」

こちらも怖い系の漫画で、元は「ネムキ」に掲載されていた作品。心霊絡みの事件に関わる「リン太」とその恋人「さじ(佐藤順子)」が関わる恐怖話の数々。学園祭にあらわれた車いすの少女とその両親。娘と一緒に映画を見て欲しい、と頼まれたさじが体験する恐怖―「傘の人」がいろんな意味で怖い。ちょっとクセがあるけど絵柄のクオリティも高く、1巻完結の恐怖漫画としてはなかなか良いのでは。一編、黒い虫に関する話があるので苦手な人は要注意。

北崎拓「ヒーロー志願」(全2巻)

今は亡きヤンサンに連載されていた北崎拓の初期作品。ヒーローに憧れやがてスタントマンを目指す青年・英雄と女優を夢見る女性・桜子の青春と恋模様。かつてに単行本を持っていた漫画で、懐かしさも手伝って今回電子版を再購入。ぶっちゃけ打ち切りエンドっぽいのですが、20数年ぶりに読み返すと魅力的なキャラクターとストーリーで、おもしろい。ついつい読みいってしまいます。これリメイクしてくれないかな…。

山田胡瓜「バイナリ畑でつかまえて」

ITをネタにしたショートショート。全話感想を書きましたのでこちらをどうぞ。

【漫画】山田胡瓜「バイナリ畑でつかまえて」全話感想 – ネットタイガー

小説

円居挽「日曜は憧れの国」

カルチャースクールで出会った中学生女子4人が、各講座で遭遇した身近な事件を描いた連作短編集。↓で読んだ「犯罪」がシリアスなミステリーだったので、軽めのものを求めて反動で読みました。うん、実にライト(笑)。4人のキャラクターはアニメ風というか、今風というか。読みやすいのだけれど、ミステリー要素としてはちょっと物足りない部分も(題材的にいたしかたないのだけれど)。「創元推理」よりは角川系列で出版する方が幅広く受け入れられそうな作品。

フェルディナント・フォン・シーラッハ「犯罪」

ドイツの刑事弁護士が淡々と「犯罪」を描く短編集。感想はこちらからどうぞ。

【小説感想】「犯罪」フェルディナント・フォン・シーラッハ – ネットタイガー

まとめ

以上、読了した漫画9作・小説2作でした。「空中庭園の人々 冬目景作品集」と「キラリティ」はオススメ。また機会がありましたらどうぞ。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする