【小説】がっつり読みたいおすすめ長編小説(エンタメ系) | ネットタイガー

【小説】がっつり読みたいおすすめ長編小説(エンタメ系)

気温も下がり、夜も過ごしやすくなってきましたね。そんな時にはとっとと寝る!…じゃなくって、がっつり小説、それも長編など楽しんではいかがでしょうか。というわけで秋の夜長におすすめの長編小説をご紹介します。ジャンルはミステリー・サスペンス・ホラーなどエンタメ系。書籍紹介はAmazonより引用しています。

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池井戸潤「空飛ぶタイヤ」(上・下)

走行中のトレーラーのタイヤが外れて歩行者の母子を直撃した。ホープ自動車が出した「運送会社の整備不良」の結論に納得できない運送会社社長の赤松徳郎。真相を追及する赤松の前を塞ぐ大企業の論理。家族も周囲から孤立し、会社の経営も危機的状況下、絶望しかけた赤松に記者・榎本が驚愕の事実をもたらす。

実際にあった事故・事件をベースにしたフィクション小説。事故を起こした運送会社の社長が窮地に立たされていく苦しみ、そしてそこから巻き返しを図ろうともがく様子に、ついつい感情移入してしまいます。中小企業・大企業・銀行といった三者三様の立ち振舞、そしてその内部での倫理・論理も興味深い。リコール隠しのメカニズム、それを下請け・一個人が追求するもどかしさが何ともリアル。この小説を読んでからリコールのニュースに触れると、裏側の出来事をいろいろ想像してしまいます。それにしても銀行・金融が絡んだ池井戸潤の小説は本当に安定のおもしろさです。

高野和明「ジェノサイド」(上・下)

イラクで戦うアメリカ人傭兵と日本で薬学を専攻する大学院生。二人の運命が交錯する時、全世界を舞台にした大冒険の幕が開く。アメリカの情報機関が察知した人類絶滅の危機とは何か。一気読み必至の超弩級エンタメ!

コンゴで誕生した新種の生命により人類が絶滅の危機にー。極秘レポートにより特命を帯びた傭兵チームと、父親の遺志を継いでとある研究に命をかける日本の大学生。2つの軸を中心に展開される、SFエンタテイメント小説。世界の何処かで得体の知れない何かが動いている、そんなスケールの大きい謀略に心が踊ります。夜通しドキドキしたい人におすすめですが、若干痛々しい表現もあるので苦手な方はご注意を。

宮部みゆき「楽園」(上・下)

ライター・滋子の許に舞い込んだ奇妙な依頼。その真偽を探るべく16年前の殺人事件を追う滋子の眼前に、驚愕の真実が露になる!

12歳の息子を失くした女性からの「息子は超能力を有していたのか?」という奇妙な依頼、そして16年前の殺人事件に、「模倣犯」の登場人物の一人であるライター・前畑滋子が立ち向かう、というストーリー。超能力、という一見ミステリーに不向きな(と思われる)題材を、実に見事に料理した小説。主人公は「模倣犯」事件で消耗している、という設定なので、「模倣犯」を読了してるに越したことはありませんが、事件に直接の繋がりはないのでこの作品単独でも楽しめると思います(多分。「模倣犯」は文庫で5巻もあるしね…)。読後感を一言であらわすならば「再生」かなぁ。

紀田順一郎「古本屋探偵の事件簿」

「本の探偵――何でも見つけます」という奇妙な広告を掲げた神田の古書店「書肆・蔵書一代」主人須藤康平。彼の許に持ち込まれる珍書、奇書探求の依頼は、やがて不可思議な事件へと発展していく。著者ならではのユニークな発想で貫かれた本書は、「殺意の収集」等これまで書かれた須藤康平もののすべてを収録した。解説対談=瀬戸川猛資

東京・神田は神保町の古書店店主が探偵役という、異色のミステリー小説。「殺意の収集」「書鬼」「無用の人」「夜の蔵書家」の4編を収録。あれ?長編小説じゃない!と思われたアナタ。「夜の蔵書家」は文庫本一冊ぐらいのボリュームを持つ長編なので、ここでご紹介させていただきました。他三編も中編で「短編集」とはいいにくい書籍なのです。

前置きが長くなりましたがこの「古本屋探偵の事件簿」、古書にまつわる事件を描いた一風変わった作品。主人公は古書店「書肆(しょし)・蔵書一代」の店主であり、「本の探偵」の顔も持つ須藤康平。彼のもとには様々な古書の探求依頼が届きます。が、そこは特殊な「古書の世界」。稀覯本(≒レア本)の裏には有象無象が潜んでいるわけで、そこにこのミステリーの面白さがあります。ちょっと変わった推理小説が読みたい、という方に是非おすすめしたい。

岡嶋二人「クラインの壺」

ゲームブックの原作募集に応募したことがきっかけでヴァーチャルリアリティ・システム『クライン2』の制作に関わることになった青年、上杉。アルバイト雑誌を見てやって来た少女、高石梨紗とともに、謎につつまれた研究所でゲーマーとなって仮想現実の世界へ入り込むことになった。ところが、二人がゲームだと信じていたそのシステムの実態は……。現実が歪み虚構が交錯する恐怖!

今はコンビ解消されていますが、二人で一人の「岡嶋二人」作品。25年前の小説なのでちょっと古いかもしれませんが、ヴァーチャル・リアリティを取り扱ったその内容は今も色あせていない、と個人的に思います。何が虚構で何が真実なのか?読者を次第に混乱の渦に巻き込んでいく作者の手腕に、してやられた感が。この小説で描かれていることは今もって実現されていませんが、もし完成したら本当に起こりそうなところにゾッとする。

篠田節子「ハルモニア」

脳に障害をもつ由希が奏でる超人的チェロの調べ。指導を頼まれ、施設を訪れた東野はその才能に圧倒される。名演奏を自在に再現してみせる由希に足りないもの、それは「自分の音」だった。彼女の音に魂を吹き込もうとする東野の周りで相次ぐ不可解な事件。「天上の音楽」にすべてを捧げる二人の行着く果ては…。

篠田節子氏お得意の、音楽をテーマにしたサイコ・スリラー小説。情緒を持たないが、著名音楽家のコピーとして天才的な演奏をするチェリストの少女と、そんな彼女に「自分自身の音楽」を演奏させようと尽力する男。そんな二人の魂と魂がぶつかりあう、せつなくも儚い物語。彼女の周りで起こる不可思議な現象も絡めつつ、二人の音楽家の鬼気迫る生き様に圧倒されます。篠田節子氏は他にも音楽・芸術にまつわる小説を描かれているので、他にもおすすめの作品がありますよ。

野沢尚「魔笛」

白昼、渋谷のスクランブル交差点で爆弾テロ!二千個の鋼鉄球が一瞬のうちに多くの人生を奪った。新興宗教の教祖に死刑判決が下された直後だった。妻が獄中にいる複雑な事情を抱えた刑事鳴尾良輔は実行犯の照屋礼子を突きとめるが、彼女はかつて公安が教団に送り込んだ人物だった。迫真の野沢サスペンス。

新興宗教・爆発物・元公安のスパイ、とデンジャラスな要素をこれでもかと詰め込んだ緊迫のサスペンス小説。事情のある刑事と、テロリストと化した元公安の女の鬼気迫る戦いに、ページをめくる手が止まりません。これまた少し痛々しい描写があるのでやや注意。野沢尚氏は2004年に急逝されていますが、氏の新作をもう楽しめないと思うと非常に残念。

マイクル・クライトン「ジュラシック・パーク」(上・下)

霧につつまれたコスタリカの孤島で、極秘のうちに建設が進められているアミューズメント・パーク――それが〈ジュラシック・パーク〉、バイオテクノロジーで現代によみがえった恐竜たちがのし歩く、驚異のワンダーランドだ。オープンをひかえ、視察のための顧問団が島に向かって出発した。だがその前途には、人類がいまだかつて経験したことのない恐怖が待ちかまえていた! スピルバーグ大型映画化の夢の恐竜サスペンス。

最新映画「ジュラシック・ワールド」が公開中ですが、その元祖となる「ジュラシック・パーク」シリーズの原作第一作。映画(パークの方)公開以前に本作を読みましたが、琥珀に閉じ込められた蚊の血中にあるDNAから失われた恐竜たちを再現する、という設定がそれらしく、虚構の恐竜世界に抵抗なく誘われます。小説の方が映画よりも数段おもしろく、読んでない人は損をしている!と思います(個人的意見)。続編「ロスト・ワールド」もおすすめ。

スティーブン・キング「デッド・ゾーン」(上・下)

ジョン・スミスは人気者の高校教師だった。恋人のセーラとカーニバルの見物に出かけたジョンは、屋台の賭で500ドルも儲けた。なぜか,彼には当りの目が見えたのだ。愛を確認し合ったその夜、ジョンは交通事故に遭い、4年半の昏睡状態に陥った。誰も彼が意識をとり戻すとは思わなかったが、彼は奇跡の回復を遂げた。そして予知能力も身につけた。そして―、彼の悲劇が始まった。

超能力が身についたらいいなぁ…!そんな風に考えたことはありませんか?いたって普通の高校教師、ジョン・スミスに起こった悲哀を描いたこの物語は、そんなあなたの願望を打ち崩してしまうかもしれません。図らずしも身についてしまった能力によって、その人生を狂わされてしまった彼を思うと、いつも胸が苦しくなります。そして思います。彼こそが真のヒーローである、と。クリストファー・ウォーケン主演の映画もおすすめ。

まとめ

以上、がっつり読みたいおすすめのエンタメ系長編小説(長い)でした。チョイスとしてちょっと古めのものが多くて申し訳ありませんが、今まで私が読んでおもしろい!と感じた長編小説ばかりです。また機会がありましたら手にとってご覧ください。

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