2015年5月に読んだ漫画まとめ | ネットタイガー

2015年5月に読んだ漫画まとめ

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2015年5月に読んだ漫画のメモです。5月もあと少し残ってますが、細かいことは気にしない。相も変わらず単巻~少数巻完結の漫画多め。いやー、年取ってくるとシリーズものには手を出しにくいんですよね。スパッと読んでスパッと終わる、そして面白い漫画が大好き。

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沙村広明「波よ聞いてくれ」1巻

といいつつ、いきなりシリーズものに手を出してしまった…。今月のおすすめ漫画。5月22日に記念すべき第一巻発売。いや、公式サイトの紹介ページで見た第一話がめちゃくちゃおもしろかったんですよ。札幌のスープカレー店で働く女性店員「鼓田(こだ)ミナレ」が、ふとしたきっかけで(ハメられた?)パーソナリティとしてラジオの世界に足を踏み入れる、というお話。

作者の沙村広明氏はキャリアの長い人気作家さんなので、ストーリー・画力とも安心して見ていられるのですが、引き込まれるのは会話の軽妙さ。ギャグ漫画ではないのに数ページに一回は笑えます。今巻のラストはいよいよ…という場面で終わっていて、続きが気になる!ところで「波よ聞いてくれ」はラジオと恋愛の話らしいのですが、ミナレは誰と恋愛するの?それらしい対象がいないような…。5月に読んだ漫画No.1。おすすめです。

田島列島「子供はわかってあげない」上・下

随所で名前を拝見していて読みたいな、と思っていた漫画の一つ。今月読みましたが、おもしろかった!5月購入漫画として「波よ聞いてくれ」と同率ナンバー1。高校生・朔田さん(水泳部)が失踪した父親(元)を探すためにふとしたことから知り合った同級生・門司くん(書道部)のお兄さん(現・お姉さん)で探偵の明(あき)ちゃんに依頼をする、というお話。良くわからないですよね(笑)。

この作品もキャラクター達の会話がとても魅力的。読んでいて自然と笑みがこぼれてしまう。そして本作から強く感じるのは人と人とのつながり。親子、兄弟、同級生、etc.…。登場人物達の会話の数々が「子供はわかってあげない」の世界を作り上げ、そして魅力を放ちます。いいねぇ、この世界。作者は本作連載前に2ヶ月引きこもって全20話のネームを書いたそうですが(あとがきより)、そのおかげでしょうかとても読みやすい。で、サクサク読んだ後にもう一度初めから読み直したくなる、そんな爽やかな余韻の残る青春漫画。こちらもおすすめ。

松田洋子「相羽奈美の犬(全)」

5月購入の裏ナンバー1。美少女・相羽奈美(あいわなみ)のストーカーをしている青年が、交通事故にあった時に不思議な「犬」の力で彼自身が犬「オン」となってしまう。そして成り行きから彼女に飼われることになり…というブラック・ファンタジー。設定が特異すぎる(笑)。

松田氏独特の底辺社会の描写が生々しくって何とも反応に困ることがありますが、オンの卑屈なストーカー気質とそこから生まれるボケが微妙な笑いを誘います。世の中のイヤな部分を自虐的ギャグでオブラートに包んでしまう、ダークなコメディというか。松田氏の漫画は「ママゴト」や「赤い文化住宅の初子」など色々読みましたが、本作が一番おもしろかった。決して万人向けの作風ではないのでおすすめはしませんが、一度読んでみて欲しい作品。どっちやねん。

ゴトウユキコ「水色の部屋」(上・下)

主人公・正文は母・サホと二人暮らしの高校生。美しく魅力的な母に屈折した思いを抱く正文、幼なじみの少女・京子、正文に接近する同級生の河野。それぞれの思いを抱いた彼らはやがてー。

良い意味で生々しい。多感な「高校生」という時期を過ごす主人公達が、淡々と日常を過ごしながらもその内に隠すことのできないエネルギーを秘め、そしてそれがジワジワと湧き出てくる様が、実に生々しい。そして母と子という一番近くて遠い異性。正文と母の距離感の描き方が絶妙。本作も万人におすすめはしませんが、人間ドラマがお好きな方ならばご一読を。

笠辺哲「ラタキアの魔女 笠辺哲短編集」

貧しい家庭に暮らす兄弟。口減らしのため、兄は人買いに売られてしまう。彼の行き着く先は「ラタキアの魔女」の住む隔絶の地。それを追った弟は…?(「ラタキアの魔女」より)

私にとって「笠辺哲 短編マンガ集 バニーズ」に引き続き二冊目の笠辺哲作品。表題作「ラタキアの魔女」他、短編全7編。コミカルな絵柄から紡ぎだされる、シュールでアイロニカルな物語が魅力的な笠辺漫画。「ラタキアの魔女」は不思議で切ない童話的な物語で、お気に入りの一編。その他注目はエンターテイメントとして消費される戦争を描いた「宇宙戦争」。内蔵されたディスプレイでフェイスブックやツイッターを駆使し、リアルタイムで情報やフォロワーからの応援を受け取れる銃の、微妙なリアルに薄ら笑いが浮かびます。

諸星大二郎「あもくん」

諸星御大の最新刊。少年・守(まもる)くん=通称「あもくん」の周辺で起こる怪異を描いたホラー漫画。…といっても主人公は「あもくん」ではなくそのお父さん。あまりタイトルにこだわってはいけません。どの話も短めで怖くはないのですが、「こんな顔ですかい」と振り向いた顔もまたのっぺらぼうだった、という怪談話的なヒンヤリ感が味わえます。

ところでこの作品の巻末には、「ベッドサイド・ストーリー」という文章全6編が収録されています。それは諸星氏のお子さんが小さい頃、寝かしつけをする時に語ったというお話なのですが、こっちの方が本編より怖いよ!私が寝かしつけする時にこの話をしたら、妻から苦情が来るレベル。

myun「悪魔(ダイモン)の食卓」

第4回「このマンガがすごい!」大賞 優秀賞受賞した漫画。とある爆発事件をきっかけに、少女の家に起こる変化。父は異形に、そして食卓には悪魔「ゾイフツァー」が…。奇妙な共生を過ごすうち、少女は爆発事件の「被害者」である少年と出会い…。

「ジャンプの発売日を待つ悪魔のいる非日常的な日常」がユーモラス。そんな淡々とした日々の中にも少しずつ変化が起き、やがて迎える結末。人間VS悪魔、ではなく、人間同士でもわかりあえたりあえなかったり、逆に悪魔の考えに共感・理解を示したり。異なる理屈・価値観を持つもの同士が共有する空間、そしてわずかな接点から産まれるふれあい、もしくはすれ違いがおもしろい。

うぐいす祥子「フロイトシュテインの双子」

カケルとミチル、美しい双子の家庭教師をすることになった大学生・桜井。しかし容貌とは裏腹に邪悪な雰囲気を漂わせる彼らは、桜井に対して良からぬ企みを…。という表題作「フロイトシュテインの双子」全3話を含む短篇集。

著者のうぐいす祥子氏は「ひよどり祥子」として「死人の声を聞くがよい」を連載されている漫画家さん。この作品も部類としてはホラー漫画になるのでしょう、そっち系の描写もあります。が、私はこの作品をホラーという体をしたコメディ漫画であると思っています。「怖い」というよりはそこを突き抜けた笑い・おもしろさに魅力を感じる。とはいえ苦手な人もいると思いますので、耐性のある方にオススメします。

まとめ

以上、5月に購入した漫画たちでした。いつも「◯ンピース」とか「◯撃の巨人」とか紹介できなくって本当にゴメンナサイ。冒頭でも書きましたが少数巻ものが好きなので、どうしてもメジャー群にはあまり行き着かないのです。単にお金が無いだけともいいますが。

ところで一番最初に「波よ聞いてくれ」の試し読みをご紹介しましたが、最近は公式サイトの試し読みが本当に充実してますね。電子書籍販売サイトで試し読みをクリック、ダウンロードしても、表紙と目次を読んだら本編に入る前に購入ページに飛ばされたりして、試し読みの体をなしていないものに時々あたります。そんな時は出版社のサイトに行くと、一話~数話を丸々読めることが。おもしろい作品を探すのにとても便利なので、気になった漫画は公式サイトでのチェックをされてはいかがでしょうか。

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