「小林カツ代のお料理入門」でハンバーグもオムライスもかんたん | ネットタイガー

「小林カツ代のお料理入門」でハンバーグもオムライスもかんたん

文春新書「小林カツ代のお料理入門」

文春新書の「小林カツ代のお料理入門」を読みました。著者はタイトル通り料理家・エッセイストである小林カツ代さん。事故にあわれてリハビリ中のケンタロウ氏のお母様でもありますが、残念ながら2014年1月に亡くなられています。もう1年ちょっと経つんですね。

この本は2015年2月の発売ですが、2003年に刊行された同氏の著書「実践 料理のへそ!」に料理写真とレシピを加えて再構成したものだそうです。何気に本屋で新刊の棚に並んでいたこの本、パラパラめくってみると「ん?ちょっとおもしろそう…」。そう、「おもしろそう」と思ったのです。もちろん「おいしそう」も感じましたが、何より小林カツ代さんの語りかけるような文体が、まさに「おふくろさん」。料理を習っているような感じの語り口なのですね。気づいたら本書を持ってレジに並んでました。

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初心者でもハンバーグ・カレーを作りたくなる

それでは「小林カツ代のお料理入門」をご紹介。本書は

  • 第一章 まったくの初心者OK。自分の食べたいものを作りましょう
  • 第二章 料理のきほんのき
  • 第三章 買ってきたものをすぐ「おかず」にするひと工夫
  • 第四章 罪悪感を感じないために野菜を食べる
  • 第五章 これだけは揃えておきたい調味料と道具

の全五章から成っています。ご覧の通り、まったく料理初心者が安心できる内容です。そして先に述べた小林カツ代のさんの軽妙な文章・語り口も魅力的ながら、その中に実に自然に料理のワンポイントが織り込まれています。

第一章ではすき焼き・オムライス・カレー・煮魚・ビーフステーキ・ハンバーグ・ポテトサラダについて小林カツ代流の作り方を解説。

「炒めるという作業なし!ヒラヒラカレー」より。

またフツフツと煮立ってきますから、そうしたら肉の薄切り(中略)ヒラ~リ、ヒラ~リ、と入れていくんです。(中略)全部いっぺんに入れてはだめなんです。温度が下がって、カレーが濁ってしまう。1枚ずつです。

ほー、なるほど。温度が下がるとカレーが濁るのか…。

「ハンバーグは実に簡単」より。

で、ここ(※ハンバーグを焼いているフライパン)に湯を注す。(中略)ハンバーグの高さの半分ぐらいまで入れてください。ハンバーグにかけるようにして。で、蓋して、蒸し焼きにする。(中略)これでハンバーグの中身がフワフワ~ッとします。

ハンバーグ、お家で作るとちょっと固くなってしまうこともありますよね。でもこの焼き方でフワフワのハンバーグが作れそう。ちなみにこのハンバーグ、計4Pで説明されていますが、実にかんたん。

「煮魚はたった7分で出来る」より。

煮魚ってのは中まで味がしみてはいけないんです。汁に浸しながら食べる。中が白いから魚のそれぞれの味を味わえるんです。

「中が白いからそれぞれの味を味わえる」。その発想はなかった。

オムライスのコツもわかりやすい

さらに第一章「オムライス、まったくの正統派」より。

「小林カツ代のお料理入門」より

コツは一回、チキンを茹でる。塩をまぶして茹でてもいいし、湯に塩を入れて茹でてもいい。(中略)なぜ茹でるか?焦げつかない。味が垢抜ける。柔らかい。

オムライスのチキン、茹でておくとおいしいのか!

(ご飯がベタつくという人の失敗談から)ご飯にケチャップをよっく混ぜねばと、かき混ぜちゃったんです。(中略)粘りが出ちゃいけないんです。味、ぐっと落ちます。ご飯に空気を入れるつもりでやってください。オムライスの中は均等に赤くなくていいんです。

なるほどねー。オムライスの中のチキンライス、確かに家ではベタつくことが多い。ちなみに「赤くなくていい」の後には「わかりゃしないんだから。」と続きます。この辺がカツ代節(笑)。

(卵にご飯をのっける時)料理は火をつけることと同じくらい、火を止めることが大事なんです。

これね。初心者はついつい火をつけながらやってしまう。ポイントは「火加減」ではなく「火を止める」、です。

もう「オムライス」編、レシピ入れて4ページなんですけど、これ以外にも役に立つエッセンスがいっぱいでした。今度オムライス作る時は絶対この内容を参考にして作ります。

料理をつくってみたくなる楽しい入門書

以上、本書の一部エッセンスをご紹介しました。この本、読んでて楽しい!です。料理入門でありながら、料理作らない時でもパラパラめくって読書できるエッセイでもある。エッセイストの肩書も持つカツ代さんならでは。

そしてご紹介したような料理のコツ。これがいちいち理論的なので「なるほど!」と思うことしきり。さらに読むと今度は実践で試したくなる。紹介されている料理も奇抜なものはなく、基本的な家庭料理が多いです。

私の料理スキルは決して高くありません。だから感心するレベルが低い部分もあるかも。でももし「料理をあまり作ったことがない」「料理の知識や自信があまりない」という方であれば、本書の内容がとても役に立つでしょう。

ハンバーグ、カレー、オムライスなどいつもの料理をもうちょっとおいしくしてくれる、そんな知恵とテクニックが詰まった「小林カツ代の料理入門」。料理好きの方もそうでない方も、料理を作りたくなる・食べたくなる。そんな魅力を持った一冊です。

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