【小説】村上春樹「パン屋再襲撃」-何度も読み返す一冊 | ネットタイガー

【小説】村上春樹「パン屋再襲撃」-何度も読み返す一冊

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初めて読んでからかれこれ20年とちょっと。今でもたまに読む一冊があります。村上春樹「パン屋再襲撃」です。「パン屋再襲撃」「象の消滅」「ファミリー・アフェア」「双子と沈んだ大陸」「ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界」「ねじまき鳥と火曜日の女たち」の6編を収録(写真は2011年に発売された新装版です)。なお本エントリーに文学的な考察はありませんので、あらかじめご了承を。。

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表題作「パン屋再襲撃」のこと

で、この表題作「パン屋再襲撃」なのですが、もうタイトルからして自分のツボにはまりました。なんで「パン屋」を「襲撃」するのか、しかも二回目なのか。考えれば考えるほどわけがわかりません。

新婚の「僕」と「妻」。ある深夜、僕はかつて相棒と共にパン屋を襲撃したことを妻に話す。しかし結末は何かしら間違いを含んでいたと感じさせるもので、それは「呪い」だった。空腹に耐えかねた妻は僕に断言する。「もう一度パン屋を襲うのよ。それも今すぐにね」「それ以外にこの呪いをとく方法はないわ」―。

というのがあらすじ。「呪い」にかかった「僕」と「妻」が淡々と襲撃を進行するのがシュールで、そしてそこにはユーモアというか、おかしみが。しかし決してコメディに振れるのではなく、不思議と全体的に透明感を感じます。お気に入りの一編で、何度読んでも飽きません。

佐々木マキさんの表紙イラストもお気に入り

表紙は佐々木マキさん。漫画家でもありますが、絵本作家として有名ですね。子供の頃から親しみのあった絵が表紙だったことが、この本を購入したきっかけでした。村上春樹作品と言えば佐々木マキさんの表紙、というのが個人的にイメージ強いです。

実は「パン屋襲撃」もある

さてタイトルの「パン屋再襲撃」。「再」というからには「パン屋襲撃」があるんじゃないの?と思って本屋を探しまわったのは遠い想い出。実は写真右、糸井重里氏との共著である「夢で会いましょう」に「パン」というタイトルで最初の襲撃が収録されています。ネットのおかげで知ることができました。私は未見ですが、『村上春樹全作品 1979?1989』第8巻には「パン屋襲撃」というタイトルで収録されているそうです。

その他2012年には「パン屋襲撃」と「パン屋再襲撃」をイラスト付きアートブックとして収録した本が、「パン屋を襲う」というタイトルで出版されています。

私はこちらも未見なのですが、いつかまた読んでみたい。なお「パン屋再襲撃」自体は、「パン(パン屋襲撃)」を読んでいなくても楽しめると思います。興味を持たれた方は、手に入りやすい方からどうぞ。ところで同収録の「象の消滅」を読むと、ドラえもんの「ぞうとおじさん」を思い出してしまうのは私だけ?

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